〈第9回学術講演会〉ご挨拶
- 日本子宮鏡研究会 事務局
- 5月27日
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第9回日本子宮鏡研究会学術講演会 会長
鹿児島大学医歯学域医学系 医学部 保健学科 教授
沖 利通

第9回日本子宮鏡研究会学術講演会を開催いたします、鹿児島大学の沖 利通です。
今回は、2026年2月14日と2月15日に鹿児島県民交流センター(カクイックス交流センター)で開催いたします。「神髄にふれる」というテーマで、子宮鏡の診断・手技にとどまらず、黎明期の話から、生殖および周産期領域との連携・hysteroscopistのリクルートまで考える機会になればと思っております。ポスターは、山川町のヘルシーランド露天風呂「たまて箱温泉と、いちき串木野市の薩摩藩遣英使節団の記念館です。薩英戦争後の幕末混乱期に、当時小学生~20歳の少年15名が元治2年(1865年)3月22日に串木野羽島(鹿児島県いちき串木野市)から外交使節団3名とともに派遣となっていますが、いわゆる「密航」でした。帰国後に日本の近代化にそれぞれが活躍しています。
1978年、NeuwirthらがTUR用のレゼクトスコープで子宮粘膜下筋腫を切除したことに端を発し、婦人科レゼクトスコープが始まりました。本講演会ではレゼクトスコープの日本の開祖ともいえる林 保良先生に、1980年頃の子宮鏡手術創成期について貴重なお話をしていただく予定です。また、2010年頃まで、レゼクトスコープ以外の子宮鏡手術はなく、子宮鏡は診断の域を長年超えることができませんでした。2010年以降、細径硬性鏡の登場を皮切りに子宮鏡関連のデバイスは長足の進歩を遂げました。
それに伴い、生殖医療領域は不妊症・不育症・反復着床不全、周産期領域はRPOCなどの取り扱いも課題になってきています。こうした領域においても、子宮鏡の有用性が認識されつつあります。子宮鏡の視点で、その診断や管理からその疾患の理解を一緒に深めたいと期待しています。また、オフィスヒステロスコピー認定医や子宮鏡技術認定医になるための現時点のなどの問題点を、若い世代の先生方と一緒に考える企画も用意しています。また、ハンズオンセミナーやワークショップを通じて、実践的な技術の習得と、専門医としてのスキル向上を目指していただければ幸いです。
本講演会では、最新の技術や研究成果が発表され、参加者の皆様と共に知識と技術の向上を図る貴重な機会となることを期待しております。本会の成功は、参加者一人ひとりの熱意と協力によって支えられています。皆様の積極的なご参加と、活発な意見交換を心よりお願い申し上げます。
最後に、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
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